鉄路風雪36年
参宮線を走るキハ40系とよばれる気動車は、1980年前後に旧国鉄が製造しました。早春の明るい日差しにつつまれ、伊勢志摩の美しい海岸線を走行する車体の屋根は、36年の風雪に耐えひたすら走り抜いた証が刻まれています。
離宮院跡 宮川橋梁 (参宮線 宮川駅)
写真の左上の森は、参宮線宮川駅の南面に広がる斎王宮の離宮跡です。斎王が年3回伊勢神宮へ向かう途中に立ち寄り宿泊した場所です。斎王が常に宿泊していたところを「斎宮(さいくう)」と呼びますが、それが伊勢神宮まで遠いという理由から離宮院そのものが斎宮となっていた時期もありました。...
立春 田丸城跡 旧国鉄風ツートン塗装車
2016年の立春は、風に冷たさは残るものの、田丸城跡では光の春の訪れが感じられました。天守跡からはきらめく陽光の中を走る、ツートンカラーも鮮やかな列車が遠望できました。また、搦め手口へと通じる土塁や生い茂った大木を、かすめるように伸びる線路にもツートン列車の姿がありました。...
Facebookページに「紀勢線・参宮線気動車ファン」をつくりました
現在(2016年1月20日)、紀勢線多気-新宮間のキハ40系定期運用は壊滅状態にあり、代わって、参宮線で文字通りラストランにはげむキハ40・キハ48の姿をみることができます。 紀勢線をメインにしたHPの性格上、参宮線については、一部を除き、このブログでの紹介にとどまっている...
伊勢柏崎のS字カーブ 盛夏・初秋
三瀬谷橋梁と並び撮影名所の、通称「イセカシ」こと伊勢柏崎駅附近のS字カーブは、はるか行者山に続く山影をぬって、新宮行下り列車が走行します。
快晴 2015年冬至 そしてラストラン
2015年12月22日冬至、津地域では日の出6:57、日の入り16:48です。それは、紀勢線六軒駅発6:54亀山行906C、同駅発16:56亀山行938D列車が、雲出川の鉄橋あたりを通過する時刻とベストマッチングします。...
主役の交代に向かって
平成27年12月1日、前日まではキハ40系の姿を山茶花の大木ごしにながめられた、紀勢線相可駅附近を通過するキハ25系です。多気駅-新宮駅間での主役交代は粛々とそして確実にすすんでいます。
夜明・菜の花・日暮
紀勢線六軒駅と高茶屋駅間の雲出川築堤を走行するキハ40系も、いよいよその本数が減り朝夕と午後の一部を残すのみになりました。冬至まじかなこの時期、お正月に向けてでしょうか観賞用と思われるいちめんの菜の花が、来年3月の退場に向けた一足早いフィナーレを奏でるかのようでした。
参宮線のキハ40系気動車たち
参宮線の多気駅―鳥羽間は、伊勢平野の田園風景や五十鈴川の鉄橋、そしてリアス式の海岸線に、キハ40系が来年3月ダイヤ改正までの限られた時間を走行する姿を見ることができます。 また、田丸駅にほど近いところに三重県指定史跡田丸城址があります。田丸城は南北朝時代、南朝方の拠点として...
大滝峡を行く
新宮行の下り列車は、紀勢線滝原駅を過ぎたあたりから大滝峡を見下ろす路線を走ります。 大滝峡はダイナミックな岩肌と、その間をぬって流れる大内山川の清流が造形するスケールの大きな峡谷です。