離宮院跡 宮川橋梁 (参宮線 宮川駅)
写真の左上の森は、参宮線宮川駅の南面に広がる斎王宮の離宮跡です。斎王が年3回伊勢神宮へ向かう途中に立ち寄り宿泊した場所です。斎王が常に宿泊していたところを「斎宮(さいくう)」と呼びますが、それが伊勢神宮まで遠いという理由から離宮院そのものが斎宮となっていた時期もありました。いまは離宮院公園として整備されており、往時を偲ぶものは土塁が残っています。
宮川駅を出発した鳥羽行き列車は、まもなく宮川を渡ります。宮川橋梁は明治30年のプラットトラス式の橋桁を昭和5年、トラスの斜材をX字型に組んだ「ダブルワーレン式」構造へと補強されました。 リベットのゴツゴツした鉄骨と溶接した補強材が、明治と昭和の時代の融合を感じさせます
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